有料老人ホームは、高齢者が日常生活に支障をきたさないよう、必要なサービスを提供しつつ快適な環境を用意するための施設です。
このため、介護保険施設ではなく、必ずしも介護が必要な人が入所するとは限りません。
有料老人ホームには大きく分けて3つの種類があります。
■健康型有料老人ホー ム
介護を必要としない高齢者が入居する施設で、自宅で自立した生活を送れるようになった場合には退去する必要があります。
最大のポイントはサービスに介護保険が適用されないこと。日常生活に重大な支障をもたらす障害がないぶん、スタッフの負担も少ないですが、仕事が楽なわけではなく、1日 も早く自立した生活に戻れるようにサポートする必要があります。
■住宅型有料老人ホーム
介護が必要になった場合に訪問介護や訪問看護といった在宅のサービスを受けることができる施設です。
施設のスタッフが直接介護保険の対象となるサービスを行なうことはありません。
介護サービスが必要になった場合には、外部の介護サービス事業者を利用することになります。
■介護付有料老人ホーム
介護サービスを日常生活の中で提供している施設です。
介護職が就職を目指す有料老人ホームの大半はこのタイプです。
基本的に施設内ですべての介護サービスを提供しております。
ケアマネージャーのケアプランに基づき、介護福祉士やホームヘ ルパー、看護師といったスタッフが介護サービスを提供することになります。
また、介護保険制度に基づいた介護施設ですから、24時間体制での介護環境が求められており、スタッフは夜勤の必要があります。
民間企業によって運営されているこうした有料老人ホームは、高齢化の進行によって数も増えており、求人数も増えています。
注意すべき点としては、施設ごとにサービスの内容やスタッフに求める仕事や能力が異なる点です。このため、求人は種類によって傾向が異なってきます。
また、施設の独自性を出すため、特定のサービスに力を入れている施設もあり、こうした特徴を求人情報で確認しておくことも必要です。
そして、生活の介助だけでなく、レクリエーションを通じた生きがいの提供や社会との交流も、スタッフの重要な役割となりますので、介護職に関わるさまざまなスキルと経験を積める職場ともなるでしょう。
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